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うさちゃん雑記

2、初めてのボイスチャット ~繋がる声~

© UsaNekoSanpo

初めてのボイスチャット ~繋がる声~

私とねこは、ゲームにログインして一緒に遊ぶことを繰り返すごとに、少しずつ打ち解けていった。
ある日、ねこが提案した。

「次の攻略はボイスチャットでやらない?」

私は驚き、一瞬で緊張してしまった。
ゲームで遊びながら話すことなんて、考えたこともなかった。

「え、えっと……いいけど、私、声が変かもしれないし…」

「大丈夫、気にしすぎw」

翌日。緊張の中、二人は初めてボイスチャットで会話を始めた。
私は恥ずかしくて、声が小さめだったと思うが、ねこちゃんの落ち着いたトーンが安心感をもたらしてくれた。

「おお、今の攻撃いいね~」

「ありがとう……ねこさん」

声だけの会話はチャットよりも速く、そして何よりも温かかった。

「うさの声、気にすることない、いい声だよ」

「えっ、そ、そんなことないよ……」

ぎこちなく照れ笑いを浮かべる私に、ねこは少し照れながら続けた。

「これからも機会があれば話そう」

私はその言葉に少しだけ自信を持ち、次第にボイスチャットでの会話が日課になっていった。

一方、同じMMOでの長時間通話が続いてきた頃のある晩、ねこがチャットで提案した。