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FF11

FF11 完全新規が見た全ミッション「ヴァナ・ディール コレクション4」簡単感想 2021年

© UsaNekoSanpo

※FINAL FANTASY XI のストーリーに関わる大きなネタバレが含まれます。ご注意くださいませ。

ねこちゃん
ねこちゃん

2021年8月に開始の新参プレイヤーです。追加ディスクというか、拡張版”ミッション”と呼ばれるものについて駆け足ですが全て終了したようなので、超絶簡単感想を「思い出」として残します。
以下、ほぼLv99で進行したので、ミッション内の戦闘難易度に言及はしておりませんです。

サンドリア ミッション

前半は小さなお使いでサンドリアの雰囲気を知って、他国のウィンダスやバストゥーク、ジュノへ走ったりして、そいじゃあ、闇王倒しますか! という流れ。

一方で、ヴァナ・ディールの星唄ミッションを進めたことにより、サンドリアミッションを進める前に闇王を倒すんだとネタバレされた思い出となったそんなミッションでした。

ミッション自体は小気味よいと感じるほどにさくさくと進んで、闇王討伐後は、王位継承からの聖剣伝説と再び一気に盛り上がるサンドリア。
聖剣を抜くことができたものが王位を継承する、という流れにてっきり聖剣は石にでも突き刺さってて、はっはぁーん、エクスカリバーだこれ! などと勝手に想像してましたが、フツーに鞘に入ったちょっとゴージャスな剣でした。

ゲームに登場する年配の教皇は、大体悪者。

聖剣を抜いたら王位継承できるなんてのは教皇のデマで、更に過去には亡き王妃の弟であるロシュフォーニュがタブナジア侯国を、聖剣抜いただけで吹き飛ばしたという、かなりショッキングな事実も明らかになり、結局、聖剣はただの危険物でした。抜くな危険。

最後はランペール王の幽霊(?)に聖剣を取り込んで(?)もらって、サンドリアの王位については「わしがもうちょい王位に居座るからな!」ということなり、じいちゃん老いの一徹、サンドリア王国万歳。

ジラートの幻影

いわゆる上記の「三国ミッション」内中盤にある闇王討伐フェーズ。その闇王討伐直後、なんか色々あったような気もするけど覚えてない主人公(プレイヤー)という導入部。ストーリーとしては「三国ミッション」から完全に続いてる感じですね。

この登場の仕方。ザ・ボスでございますわね。ひたすらカッコイイ。

出会った時から、こいつらゼッタイやべぇヤツ度が計り知れなかったジュノ大公カムラナートと、エルドナーシュ兄弟。
30年前に海で遭難していたところをマートに救出(たぶん)されたらしく、その後一気にジュノを繁栄させちゃったりして、控えめに言っても成り上がりにも程があるし、政治手腕ありすぎるのは、彼らが1万年前のジラート人で王族だった人たちだからね、仕方ないね。てーおー学とか受けてたんだろうね。

実は弟とみせかけてお兄ちゃんでした。

およそ1万年前、神の国を作ろうとしていた古代の民ジラート人。しかし、巫女やらクリュー人たちに妨害され失敗し、挙げ句にクリスタルラインの暴発(のようなもの)で眠りについてしまっていたカムラナート兄弟を起床させたのはラオグリム=闇王だった! 起こされてからは、当然二度寝することなく「よーし、また神の国作っちゃおかな♪」ってことで、二人のジラート人大覚醒。クリスタルってめちゃくちゃ怖い代物ですわ。

ミッション中は、お使い要素があまり気にならなくなるほど夢中になり、戦いも熱かった。なにしろ、敵役に程よい謎と魅力があって(さすがジラート人)、目的が1万年前の悲願となればちょっとくらい叶えてあげてもいいんじゃね、などと同情してしまうくらいにはハマってしまったと言える、大好きな拡張コンテンツとなりました。

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プロマシアの呪縛

ざっくりいうとヴァナ・ディールへ生まれたものたちへと、暁の神アルタナと対をなす黄昏の神プロマシアがかけた呪いの謎を解いてくストーリー。
ミッションの「ミ」の字もわからなかった頃から導入イベントが始まっていたようで、進めようと思った時には、冒頭イベントを忘れていました。

クリスタル戦争で消えた海洋国家タブナジア侯国のストーリーも語られますが、ここでは獣人兵器の暴発で滅亡したことになっていますね。サンドリアミッションで、実は例の聖剣のせい! と判明しているわけですが、そのあたりは、他国ミッションでも判明しているんでしょうかね。

バハムートとナグモラーダ。

対をなす神である暁と黄昏、ジラート、虚ろなる闇、世界の終わり、タブナジア地下壕集落、このような広大なストーリーに合わせて、個性豊かな主要級登場人物が、わんさかてんこ盛り。
プリッシュ、ウルミア、セルテウス、テンゼン、ナグモラーダ、エシャンタール、神やバハムート、ディアボロス(その他オメガ・アルテマも)などなど。単細胞プレイヤーにはつらい。

そういえばミッション中、タルタル族チェブキー兄妹にはウィンダスの父親探し騒動を除き、あちこちでほとほとうんざりさせられましたが、最後には無事に父親が見つかって何より。


また、壮大なストーリー故にミッション自体が長かった。長く感じた要因のひとつとして、広大なエリア(MAPは本来の”地図”という意味をなしていない)での迷子による進行の鈍足化、似たような内容のクエスト反復による進行の鈍足化など、常にヘビィが付与されているようなミッションでありました。

アトルガンの秘宝

冒険者にとっては異国であるエラジア大陸のお話。
中東っぽい雰囲気で、空飛ぶ絨毯でも出現するようなファンタジー要素を期待しましたが、内容はアトルガン皇国の内憂外患に加えて、強烈なパワハラ上司、時々オーディンとアレキサンダーという物語でした。

さらに御庭番キャラ、兄キャラ、敵と思わせておいて味方キャラというイケメンの方々が次々と亡くなられていきます。(中には既に亡くなっていた方も)

みんな大好きオーディン。手にするのはグングニルの槍ですかね。

惜しむらくは、一部登場人物のキャラ性(ノリ)へついていけず、所々あまりのめり込めずに進行してしまったミッションであったことでしょうか。
もっと憂国としてありがちなダークファンタジー要素へ強めにフォーカスして堪能したかった。

アレキサンダーといえば、聖なる審判。

ただ、クエスト中に何度か行われた、三国の(おそらく)主要キャラクターによる合議は大変興味深かった。サンドリアミッションだけでなく、他国ミッションもプレイしてみたいと思ったのはこのミッション進行中でした。

結末はしっかりと皇国が歩み始め、他のミッションに比べるとわずかですがすっきりとしたエンディングが迎えられたミッションだったという印象。

アルタナの神兵

もし、どこかに”If”の世界があったとしたら――。
そんな世界がヴァナ・ディールに存在し、タイムスリップまでするというSFが混じったお話。
今、冒険者たちが過ごす世界が「白き未来」、20年前のクリスタル大戦で、獣人軍が優位に戦いを進めているのが「黒い未来」。そんな「黒き世界」を救って欲しいと願った暁の女神アルタナは、ケット・シーを派遣して、過去に遡り「黒き世界」を変えるように頼む。

パラレルワールドは、パラドックスが発生しそうだし、あんまり改変しないほうがいいのでは? と少々心配しながら進めましたが、めちゃくちゃ楽しんだミッションのひとつであります。

天真爛漫なヒロイン、リリゼット。ケット・シーという癒やし系。美しく残酷なBOSSレディーリリス。なんとまあ、リリスは「黒き未来」のリリゼットだった! いやあ、完璧と言っていいファンタジーの布陣と展開。
その合間に絡む、過去のクエストも大変良かった。(※サンドリアクエストを進行)
少年たちの成長物語、笑いあり涙ありで、最初から最後まで大変堪能できました。現実に戻れば、過去のクエストで登場したNPCが成長した姿で存在しているっていうのも、クエストに夢中になった理由のひとつ。

レディーリリスの立場だったらねぇ。自分の世界を閉ざされてはたまらんよなあ。

ラスボスはこういう葛藤のあるキャラクターでなければいけませんよね。しかも、パラレルワールドでのヒロインであるのですから、憎めるわけがない。
主人公(プレイヤー)と未来タッグを組んでいたはずのヒロインリリゼットは、パラレルワールドへと旅立ちエンディング。もう二度と会えないのか。でも、感動的でめちゃええ話やったなあ――の後にヴァナ・ディールの星唄。ウソダロ。

アドゥリンの魔境

守らなければいけない自然、森。開発しなければ繁栄しない街。
十二名家で構成される都市アドゥリンを中心に進む、ファンタジーRPGらしいストーリー。

ねこ好きにはたまらないシーン。涙なくしては見られないシーン。

冒険をお供する仲間たちには、おっちゃん、トラ、ドラゴン、妖精、不死者、とRPGしてる感たっぷり。

というのに最後の決戦前、そのRPGでいうところの仲間たちが、ばったばったとお亡くなりになっていったので、こんな展開、誰が望んでんだよ、と怒り心頭でエンディングを迎えましたが、あっさり生き返ってくれました。良かった。涙返して。

アシェラを推す。しかし、叩くなんてひどいやつだなと我ながら思います。

その後、伝説の王オーグストのご尊顔も拝し、テオドールとハデスの主従関係も再確認(?)。
あれ、バラモアってどうなったんや……?

そんなこんなで大団円ではありましたが、問題山積の都市アドゥリン。環境と開発。このどちらかを一方的に選択するという結末にはなりませんでしたが、このふたつのバランスは現実でもヴァナ・ディールでも難しいようです。

ま、アシェラがいればOK。

ヴァナ・ディールの星唄

拡張パッケージではありませんが、ヴァナ・ディール星唄の感想も忘れないようにメモ。

滅びに至る未来から訪れたというイロハという少女を中心に、未来を変えるためにあっちへこっちへと奔走する物語。「アルタナの神兵」に続くタイムリープものですが、ヴァナ・ディールってよく滅びそうになるわね。

まさか、女神アルタナに会えるとは思えませんでした。
とうとう主人公(プレイヤー)が、神になっちゃった。

こちらは 「アルタナの神兵」 の結末とは違い、未来を改変したことにより、イロハが過去へ訪れる必要もなくなるために、ミッション後にイロハが消えてしまうという結果に。さらば、イロハ。
しかし、エンディングムービーの最中で無事にイロハは誕生していたようなので、めでたしめでたし。


個人的星唄名台詞

イロハ ”相も変わらず、浮かれポンチでございますな。”
カゲロウ ”ご無体な、ありえませぬ……。”

拡張やらのNPC勢揃い。なんなら、霊獣(?)たちも全員が力を貸してくれます。

道中は、各ミッションを総括するかのようなミッションでした。
そのせいもあって、つい何週間か前に終わらせたあのミッションの、あのキャラクター、このキャラクターとこうもあっさり再会してしまうのは、なんとも微妙な気分に。
また、各拡張版ミッションの進行度により、星唄ミッションが進められなくなる部分が多々あるため、ややこしいと感じる部分も多かった。

このような内容であるならば、いっそのこと全ミッションを終了してから、星唄を開始しても良かったのかなあとも。
しかしながら、星唄ミッションを進めることにより、冒険時に便利なアイテムをモーグリが販売し始めるという有効性もあるため、初心者こそ進めるべき、となっているのが現実なのかも知れませんね。

とりあえず、将来イロハちゃんに会うために、師匠はまだまだヴァナ・ディールで生きたいと思います。