
ちょっとリアルな話 ~仕事と親の悩み~
いつものようにゲーム内で声を交わすうさとねこ。最近はゲームだけでなく、リアルの話もするようになっていた。
ある夜、私はぽつりと言った。
「最近、仕事が忙しくて…。新しいシステムのトラブル対応が多くて、もうヘトヘトなの」
すると、ねこもため息混じりに、自分の悩みを打ち明けてくれた。
「親のことで悩んでてさ。歳を取って体調も悪くなってきて、介護のこととか色々考えちゃう」
私は優しい声で言った。
「それは大変だね。うまく話せる人がいないなら、私でよければいつでも話して」
「ありがとう。うさに話すと気持ちが軽くなるよ」
二人はリアルの悩みを共有しながら、声だけの繋がりに救われていた。
「ゲームの世界だけじゃなくて、こうして話せるのが嬉しい」
「うん、私もだよ」
その夜、互いの存在がただのゲーム仲間以上の支えになっていることを感じていた。