
7年目の夜に ~変わらぬ絆、そして未来へ~
7年という長い時間が流れた。
私とねこは、声だけで繋がったまま、それぞれの生活を歩みながらも、毎晩のようにゲームの中で顔を合わせていた。
その夜も、いつものようにボイスチャットが始まる。
「ねこ、もう7年だね」うさが静かに言った。
「本当に。あっという間だったけど、振り返ると濃い時間だったな~」ねこも感慨深げに応える。
二人はこれまでの思い出を語り合い、笑い合い、時には励まし合った。
「会ったことはないけど、いつもそばにいてくれてありがとう」
そして、これからも変わらず大切にしたいという思いを互いに伝え合う。
「ねこ、これからもずっと一緒にゲームを楽しもう」
「もちろん。7年、ありがとう。これからもよろしくね」
その夜、画面の向こうにいる相手の存在が、7年の時間を超えて、かけがえのない宝物であることを改めて感じた。
「いつか……リアルで会うことがあってもなくても、この関係は変わらない」
「そうだね。私たちの絆は、言葉と時間が織りなすものだから」
7年目の夜は、二人の未来への静かな約束で満たされた。