
ASUS「TUF GAMING B550M-PLUS」でUEFI BIOSを更新したときの手順を、実際に使ったASUS EZ Flash 3 Utilityを中心にまとめています。BIOS更新は失敗するとPCが起動できなくなる可能性があるため、必要性を確認したうえで慎重に作業してください。この記事では、USBメモリの準備からBIOSファイルのダウンロード、EZ Flash 3での更新、BIOS FlashBack用のBIOSRenamer、CrashFree BIOS 3まで整理しています。
この記事は2022年に実際に行ったBIOS更新をもとに、2026年9月時点のASUS公式情報を確認して全面的に整理し直しています。掲載しているBIOS画面・ダウンロード画面の一部は2022年当時のものです。BIOSのバージョン、画面表示、ファイル名、手順は変更される可能性があるため、実際の更新時は必ずASUS公式サポートページとマニュアルも確認してください。
ASUS TUF GAMING B550M-PLUSのBIOSを更新してみた

TUF GAMING B550M-PLUSでBIOSアップデートをしたので、次回迷わないように手順をまとめておきます。
ASUS公式では、TUF GAMING B550M-PLUS向けのBIOSが現在も公開・更新されています。ただし、BIOSは新しいものが出るたびに必ず更新しなければならないものではありません。更新内容を確認し、自分の環境で必要な場合に実施するのが基本です。
BIOS更新中はPCの電源を切らないでください。更新に失敗すると起動できなくなる可能性があります。BitLockerを利用している場合は、作業前に回復キーを必ず確認・バックアップしておきましょう。ASUSのBIOS配布ページでBitLockerの一時停止が案内されているバージョンを更新する場合は、その案内に従ってOS側でBitLockerを一時停止してから作業します。BIOS更新後は設定が初期化される場合があるため、変更している設定があれば事前にメモしておきましょう。
今回使ったのは「ASUS EZ Flash 3 Utility」
TUF GAMING B550M-PLUSには、BIOS更新や復旧に使える複数の方法があります。今回実際に使ったのは、UEFI BIOS UtilityからUSBメモリ内のBIOSファイルを指定して更新するASUS EZ Flash 3 Utilityです。
| 方法 | 用途 |
|---|---|
| ASUS EZ Flash 3 Utility | UEFI BIOS UtilityからBIOSを更新する。今回使用した方法 |
| USB BIOS FlashBack | OSやUEFI BIOS Utilityを起動せずにUSBメモリからBIOSを更新する |
| ASUS CrashFree BIOS 3 | BIOSが破損し、正常に起動できない場合の復旧に使用する |
以下では、まず今回使用したEZ Flash 3での更新手順を説明し、そのあとにBIOSRenamerやCrashFree BIOS 3について補足します。
BIOS更新前に準備するもの
FAT32でフォーマットしたUSBメモリ
BIOSファイルを保存するUSBメモリを用意します。ASUS公式では、BIOS更新やBIOS FlashBackで使用するUSBストレージについて、FATまたはFAT32形式の単一パーティションを案内しています。

今回はUSBメモリをFAT32でフォーマットして使いました。中に必要なデータがある場合は、フォーマット前にバックアップしておきましょう。
現在のBIOS設定を確認しておく
BIOS更新後は設定が既定値へ戻る場合があります。メモリ設定、起動順序、ファン設定などを変更している場合は、更新前に現在の設定を写真やメモで残しておくと復旧しやすくなります。
ASUS公式サイトからBIOSをダウンロード
BIOSファイルは、ASUS公式の「TUF GAMING B550M-PLUS」サポートページからダウンロードします。似た名称のTUF GAMING B550M-PLUS (WI-FI)など、別モデルのBIOSを選ばないように型番を確認してください。
公式:TUF GAMING B550M-PLUS|BIOS & FIRMWARE|ASUS

ダウンロードしたファイルはZIP形式になっているため、EZ Flash 3で使用する場合は展開し、中にあるBIOSイメージファイル(.CAP)をUSBメモリへ保存します。
2022年にこの記事を作成したときはBIOS 2803を使用していましたが、現在はそれより新しいBIOSが公開されています。記事内の「2803」は当時の作業記録として残しており、現在の推奨バージョンという意味ではありません。
BIOSマニュアルも確認しておく
ASUSでは「PRIME TUF GAMING B550/A520 Series BIOS Manual」の日本語版も公開されています。画面構成や項目名を確認できるため、初めてBIOSを更新する場合は先に目を通しておくと安心です。
公式:TUF GAMING B550M-PLUS|マニュアルとドキュメント|ASUS
ASUS EZ Flash 3 UtilityでBIOSを更新する手順
ここからは、実際に行った「ASUS EZ Flash 3 Utility」での更新手順です。掲載画像は2022年当時のものですが、基本的な流れは現在のASUS公式案内でも同じです。
ASUSのTUF GAMING B550M-PLUSユーザーマニュアルでは、安全性と信頼性を確保するため、EZ Flash 3で更新する前に「Load Optimized Defaults」を実行してUEFI BIOS設定を初期設定値へ戻すよう案内されています。設定を変更している場合は、先に内容を記録してから実行してください。
1.BIOSファイルを入れたUSBメモリを接続
PCの電源を入れる前、またはUEFI BIOS Utilityを開く前に、展開したBIOSイメージファイル(.CAP)を保存したUSBメモリをPCへ接続します。
2.UEFI BIOS Utilityを起動してAdvanced Modeへ
PC起動時に「Delete」または「F2」キーを押してUEFI BIOS Utilityを開きます。EZ Modeで表示された場合は「F7」キーでAdvanced Modeへ切り替えます。

3.Toolから「ASUS EZ Flash 3 Utility」を起動
Advanced Modeの「Tool」メニューを開き、「ASUS EZ Flash 3 Utility」を選択します。

4.USBメモリを選択
Driveフィールドから、BIOSイメージファイルを保存したUSBメモリを選択します。複数のドライブが表示されている場合は、間違えないよう容量や内容を確認してください。

5.BIOSイメージファイルを選択
USBメモリ内のBIOSイメージファイル(.CAP)を選択します。更新対象がTUF GAMING B550M-PLUS用のBIOSであることを確認してから先へ進みます。

6.内容を確認してBIOS更新を開始
読み込まれたBIOSイメージファイルが正しいことを確認して更新を開始します。更新中は電源を切ったり、USBメモリを抜いたりしないでください。

2022年に実際に更新したときは、完了まで約10分でした。時間は環境やBIOSによって変わるので、途中で止まったように見えても慌てて電源を切らないようにしています。
更新完了後は画面の案内に従って再起動します。
BIOS更新後に確認すること
BIOS更新が完了したら、UEFI BIOS Utilityを開いてBIOSバージョンを確認します。更新前に初期設定値へ戻した項目や、更新によって初期化された設定がある場合は、必要な設定をあらためて確認します。
- BIOSバージョンが更新されているか
- 起動ドライブの順序に問題がないか
- メモリ設定など、以前変更していた項目が戻っていないか
- Windowsが正常に起動するか
BIOSRenamerは「USB BIOS FlashBack」や「CrashFree BIOS 3」で使用
BIOSRenamerは、USB BIOS FlashBackやASUS CrashFree BIOS 3で使用するBIOSファイルを、マザーボードが認識できる所定のファイル名へ変更するためのツールです。今回紹介しているEZ Flash 3での通常更新とは用途が異なります。
ASUSのTUF GAMING B550M-PLUS向けBIOS配布ページでは、USB BIOS FlashBackを実行する前にBIOSRenamerを使用し、BIOSファイルを「TGB550MP.CAP」へ変更するよう案内されています。また、ASUSのCrashFree BIOS 3の公式手順でもBIOSRenamerを使用して復旧用のファイル名へ変換します。
今回の記事で実際に行った「ASUS EZ Flash 3 Utility」での更新と、背面ボタンを使う「USB BIOS FlashBack」、BIOS破損時に使う「CrashFree BIOS 3」はそれぞれ用途が異なります。EZ Flash 3で通常更新するためだけにBIOSRenamerを実行する、という意味ではありません。
2022年当時にダウンロードしたBIOS 2803では、ZIPファイル内の「BIOSRenamer.exe」を実行し、BIOSファイル名を「TGB550MP.CAP」へ変更しました。



USB BIOS FlashBackを使う場合は、FAT/FAT32形式のUSBメモリのルートディレクトリへ変更後のCAPファイルを保存し、マザーボードのBIOS FlashBack対応USBポートとボタンを使用します。実行方法はASUS公式手順を確認してください。
ASUS CrashFree BIOS 3はBIOS破損時の復旧機能
ASUS CrashFree BIOS 3は、BIOS更新中の中断などによってBIOSが破損し、PCが正常に起動できなくなった場合に使用する復旧機能です。通常のBIOS更新で毎回使うものではありません。

ここは「更新手順」ではなく、BIOSが壊れて正常に起動できないときの復旧用。普段は使わない機能として覚えておくくらいでよさそうです。
ASUS公式では、起動時に「BIOS Recovery mode has been detected」と表示される場合などの復旧方法としてCrashFree BIOS 3を案内しています。USBメモリから復旧する場合は、BIOSRenamerで同じ「TGB550MP.CAP」へ変換したCAPファイルを使用します。実際に復旧が必要になった場合は、自己判断で古い手順を進めず、表示されたエラーと現在の公式手順を確認してください。
公式:ASUS CrashFree BIOS 3の復旧方法|ASUS
よくある質問(FAQ)
- QTUF GAMING B550M-PLUSのBIOSは常に最新版へ更新した方がいい?
- A
必ずしも、公開されるたびに更新する必要はありません。ASUS公式の更新内容を確認し、CPU対応、互換性、セキュリティ修正、不具合対策など、自分の環境で必要な場合に検討します。
- QBIOSRenamerはEZ Flash 3でも必要?
- A
BIOSRenamerはUSB BIOS FlashBackやCrashFree BIOS 3で使用するBIOSファイル名を変更するために使います。今回紹介しているEZ Flash 3での通常更新とは分けて考えます。
- QBIOS更新にはどのくらい時間がかかる?
- A
2022年にTUF GAMING B550M-PLUSをEZ Flash 3で更新したときは約10分でした。ただし、これは実際に作業したときの一例であり、BIOSバージョンや環境によって変わります。
- QBIOS更新後に設定が変わることはある?
- A
設定が既定値へ戻る場合があります。更新前に変更している設定を記録しておき、更新後にBIOSバージョンと各設定を確認するのがおすすめです。
まとめ

実際に使ったのはEZ Flash 3。USBメモリを用意して、公式から自分のマザーボード用BIOSをダウンロード、UEFI BIOS Utilityから更新する流れでした。

BIOSは勢いで更新する場所ではない。型番とファイルを確認して、電源は絶対に切らない。これ大事。
TUF GAMING B550M-PLUSは2026年現在もBIOS更新が続いているため、この記事作成当時の2803ではなく、実際に更新する時点のASUS公式サポートページを確認してください。今回のように通常起動できる状態でBIOSを更新するならEZ Flash 3、USB BIOS FlashBackやCrashFree BIOS 3はそれぞれ用途が異なります。方法を混同せず、公式手順を確認しながら進めるのが安全です。
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