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うさねこの暮らし手帳・おトク散歩

在宅勤務のインターネット情報漏洩リスク対策 |ヤマハルーター+業務用Wi-Fiで作る“おうちオフィスLAN”ガイド

目次
  1. 最近多い情報漏洩ニュース
  2. ヤマハルーター+ヤマハWi-Fiで作る“おうちオフィスLAN”ガイド
  3. 在宅勤務はなぜ漏洩リスクが高いのか?
  4. 企業への不正アクセスはVPN経由が多い?
    1. ①不正アクセスでよく使われる入口
    2. ②なぜVPNが狙われやすいのか
    3. ③結論:在宅勤務者ほど「自宅側の入口」を固めるべき
  5. うさが実際に構築しているネット環境
    1. LAN分離で「仕事」と「生活」を完全に分ける
    2. 仕事用SSIDは WPA3+MACアドレス許可制
    3. ヤマハルーターのフィルタで不要通信をブロック
    4. 仕事用ネットワークの安定性が段違い
    5. セキュリティ総評
  6. もしもの時
    1. 実際に起きた情報漏洩の損害例(簡易まとめ)
    2. 「もしもの時」に備えてサイバー保険も加入
  7. 在宅ワーク向けセキュリティチェックリスト
  8. 有線ルーターの選び方の7つのポイント
    1. 回線速度・同時接続台数に見合う性能か
    2. VPN・セキュリティ機能が十分か
    3. ファームウェア更新とサポート体制
    4. ネットワーク設計の拡張性(VLAN・マルチセグメント)
    5. IPv6・プロバイダ接続方式への対応
    6. 設定のしやすさ・運用のしやすさ
    7. 価格と「何年使うか」のバランス
  9. Wi-Fiルーターの盲点
    1. WPA と WPA2 の違いざっくり
    2. 侵入時間のイメージ(※あくまで概念的な話)
  10. まとめ:在宅勤務=会社のLANが家に伸びてきている
  11. 使用機器
    1. ヤマハルーター NVRシリーズ
    2. ヤマハ 業務用Wi-Fiアクセスポイント
    3. スイッチングハブ
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最近多い情報漏洩ニュース

ねこちゃん
ねこちゃん

最近のニュースでは、大きな企業でも情報漏洩ニュースが多いねえ。

うさちゃん
うさちゃん

本当ね。うさも在宅ワークだから、まったく他人事ではないんだよね。
だから“おうちオフィスLAN”にしてるの。在宅でも会社レベルのネット設計にしておかないと危ないからね🐰

ねこちゃん
ねこちゃん

在宅ワークって、そういう点、大変だよね。
うちは普通のWi-Fiルーター1台なんだけどね!

うさちゃん
うさちゃん

ねこちゃんはお仕事を自宅でしないから、そこまで神経質にならなくていいよ、うさは取引先の会社にネットワークつなぐからヤマハルーターとヤマハWi-Fiで“仕事ゾーン”を完全に分けてるの。

ヤマハルーター+ヤマハWi-Fiで作る“おうちオフィスLAN”ガイド

在宅勤務が当たり前になった現在、自宅インターネット環境は「会社のネットワークの延長」 とみなされる時代になりました。

しかし現実には、

  • 家庭用ルーターを初期設定のまま放置
  • 同じWi-Fiに仕事用PC・家族スマホ・IoT家電が全部接続
  • 公衆Wi-Fiで普通にリモート作業
  • パスワード管理や端末管理が曖昧

といった “情報漏洩の穴” が家庭のネットに数多く残っています。

そして怖いのは、自宅ネットが原因で情報漏洩しても、企業側に損害賠償責任が発生し得るということ。

実際の裁判では、適切な管理体制がなかったと認められ、数百万円〜数千万円規模の賠償命令が出た例もあります。

在宅勤務はなぜ漏洩リスクが高いのか?

在宅ネットは「生活」と「仕事」が混ざるため、以下のような問題が起きやすいです。

  • 家族の端末のウイルスが仕事PCに広がる
  • IoTデバイスからの侵入
  • パスワード総当たり・乗っ取り
  • 家Wi-Fiの暗号化方式が古い(WPA2/混在モードなど)
  • VPN経由で会社側に被害が広がる

つまり在宅ネットは“守りが弱いのに、会社につながる入口になっている”という非常に危険な構造になりがち。

企業への不正アクセスはVPN経由が多い?

ここで少しだけ、「企業への不正アクセスの入り口って何が多いの?」という話も整理しておきます。

ざっくりいうと、最近のサイバー攻撃では、

  • フィッシングメール(だましメール)からの侵入
  • VPNやリモートデスクトップ(RDP)を狙った侵入

この2つがツートップになっている、というイメージです。

VPN(Virtual Private Network/仮想専用線)とは、インターネットの中に“自分専用の秘密のトンネル”を作って、データを安全に送受信する仕組みのことで、自宅から 会社のネットワークに安全につなぐために必須でID・パスワードだけの接続より安全性が高い。

①不正アクセスでよく使われる入口

企業側のセキュリティがしっかりしていても、意外と狙われやすいのが「在宅側」です。
会社のファイアウォールやゲートウェイは専門部署がきっちり管理していても、在宅勤務者の自宅ネットワークまでは厳しく管理しきれません。

  • 家庭用ルーターのままVPN接続している
  • 同じWi-Fiに仕事PCと家族スマホ・ゲーム機・IoT家電が混在している
  • 在宅PCのパスワードやVPNパスワードが弱い・使い回しされている

こういった「ゆるい在宅ネット」から仕事用PCが侵害され、そのままVPNやRDP経由で会社ネットワークへ侵入されるケースが増えています。
つまり、企業本体の入口が堅くても、在宅勤務者の自宅回線が“裏口”になってしまうリスクが高いというのが、今のサイバー攻撃の怖いところです。

不正アクセス全体で見れば、メールなど他の手口も多いけれど、企業への“本格的な侵入”では VPN経由がかなり大きな割合を占めている

②なぜVPNが狙われやすいのか

VPNが狙われやすい理由を、在宅ワーク目線で整理すると…

  1. 会社ネットワークへの“正面玄関”になっている
    • 在宅勤務者のPCがVPNで社内LANにつながり会社の内側にそのまま道が通る状態になります。
  2. インターネットから直接見える機器だから
    • VPNルーター・ゲートウェイは外向きに公開されているため、脆弱性が出た瞬間に世界中からスキャン・攻撃されやすいです。
  3. 認証情報を盗むと“正規ユーザー”として入れてしまう
    • フィッシングでVPNのID/パスを盗まれる
    • 使い回していたパスワードが漏洩データから割り出される
      こういったケースだと「ログイン自体は正しいログイン」に見えてしまうので、検知も難しくなります。
  4. 在宅側のネットがゆるいと、そこから会社側へ一気に広がる
    • 家庭用Wi-Fi 1本で、ゲーム機・家族スマホ・仕事PCが全部同じLAN
    • 仕事PCが感染 → VPN経由で会社ネットワークへ、という最悪パターンも。

③結論:在宅勤務者ほど「自宅側の入口」を固めるべき

ポイントをひとことでまとめると…

不正アクセス全体で見れば、メールなど他の手口も多いけれど、企業への“本格的な侵入”では VPN経由がかなり大きな割合を占めている

というのが現状です。

だからこそ、在宅勤務をしている人ほど、

  • 自宅のルーター/VPNの設定をしっかり固めること
  • できれば 業務向けのルーター+業務用Wi-Fi を使って、入口の強度を一段引き上げること

がとても重要になってきます。

このあと紹介する「おうちオフィスLAN」は、まさにこの “VPNの入口を家庭側から強くする” ことを意識した構成になっています。

この記事の後半「使用機器」では、うさが実際に使っている ヤマハルーター+ヤマハWi-Fi機器をまとめて載せておきます。
「とりあえず何を買えばいいの?」という方は、そこから選んでしまうのがおすすめです。

うさが実際に構築しているネット環境

ここでは、うさの自宅ネット構成をモデルにした例を紹介します。
(※実際の IP や SSID 名はすべてサンプルに変更してあります)

【全体構成イメージ】

LAN分離で「仕事」と「生活」を完全に分ける

感染する端末が同じLANに存在しないため、家族側 → 仕事側の感染ルートを物理的に遮断できます。


仕事用SSIDは WPA3+MACアドレス許可制

業務PCや業務スマホ以外は接続不可。
パスワードが漏れても 接続自体できない のが最強ポイント。


ヤマハルーターのフィルタで不要通信をブロック

  • 445/tcp
  • NetBIOS
  • 不要ポート
  • 外部への不審な接続

これらを丸ごと弾けるので、マルウェア感染の初動を抑制できます。


仕事用ネットワークの安定性が段違い

業務機器と生活機器が混ざらないため、

  • ゲーム機の通信で動画会議が落ちる
  • IoT家電の大量通信で重くなる

といった “家庭特有のネット揺れ”が発生しません。

セキュリティ総評

うさちゃん
うさちゃん

サイバー保険に入る際の評価として、ネットワークに強い企業に測定してもらったときの評価表です。
使用しているYAMAHAのルーターだと基本機能でここまでできます。

項目強さ評価説明
WAN防御★★★★★IDS/IPS・危険ポート拒否・プライベートIP遮断
内部LAN分離★★★★★完全拒否(内部感染拡大防止)
DNS防御★★★★☆spoof防止が有効
NAT隠蔽★★★★★標準で強い
不要サービス停止★★★★★telnetd off、USB off、外部アクセスなし
運用難度★★★★☆詳細フィルタ多め、専門知識必要

👉 LAN企業ネットワークレベルのセキュリティが実現してる。
コンシューマー家庭ルーターより2〜3段階強い。

👉 Wi-Fi はWPA3 + MACフィルタ許可リスト + 全デバイス手動登録 + SSID分離なし(必要最低限の公開)という非常に堅牢な構成。

もしもの時

実際に起きた情報漏洩の損害例(簡易まとめ)

ケース内容裁判の結果
顧客情報大量流出会社の管理体制の不備約1,100万円の賠償命令
元社員の営業情報持出PCで営業秘密を持ち出し約22万円の損害賠償命令
メール誤送信従業員の操作ミス50〜150万円の損害例

ポイントは、
“故意じゃなくても発生する”
“在宅勤務でも例外ではない”
ということ。

「もしもの時」に備えてサイバー保険も加入

うさの在宅ネットは技術的にもがっつり固めているけど、それでも 「絶対に100%安全」なんてありえない

だからあいおいニッセイ同和損害保険サイバーセキュリティ保険にも加入しています。

  • 在宅勤務の情報漏洩でも賠償責任が発生する可能性がある
  • ウイルス感染の「原因が自宅」だった場合も対象になる場合がある
  • 顧客への対応費用・復旧費用・弁護士相談費を補填できる
  • それほど高額ではなく、個人レベルでも加入しやすい

・技術対策(ハード・設定)+ 行動対策(運用)+ 保険この3つをセットにすることで“本当の備え”になる

さらに、サイバーセキュリティ保険に加入していること自体が「営業上の強み」にもなります。

企業側から見ると、

  • 「技術的な対策だけでなく、万が一の金銭リスクまで含めてきちんと備えている個人/事業者」
  • 「事故が起きても、保険で一定の範囲までカバーできる相手」

という安心感があるので、在宅フリーランスや個人事業主でも、企業から仕事を任せてもらいやすくなる側面があります。

単なるコストではなく、
「信頼を証明するための投資」+「もしもの時のセーフティネット」
としてサイバー保険を位置づけておくと、在宅ワークの武器にもなります。

在宅ワーク向けセキュリティチェックリスト

①ネットワーク

  • 仕事用と生活用のLANが分かれている
  • 仕事用PCは専用SSIDのみ使用
  • 危険ポート(445, NetBIOSなど)をルーターで遮断
  • IoT家電と業務機器が同じLANにいない

②Wi-Fi

  • 暗号化は WPA3-SAE
  • SSID名に会社名や個人情報を含めない
  • MACアドレス許可制が使えるなら設定する

③運用

  • 公衆Wi-Fiで仕事しない
  • 私物クラウドに業務データを保存しない
  • 管理画面パスワードは初期値から変更

④保険(任意)

  • サイバー保険の加入も検討する
うさちゃん
うさちゃん

うさは実際に加入済
(例:保証金額10億,年間保険額約10万

有線ルーターの選び方の7つのポイント

回線速度・同時接続台数に見合う性能か

  • 利用している光回線(1Gbps / 10Gbps など)と、同時にぶら下がるPC・スマホ・NAS・APの台数をざっくり想定する。
  • 在宅勤務でVPNも使うなら、「単純なスループット」だけでなく「CPU性能・処理余力」があるモデルを選ぶ。

VPN・セキュリティ機能が十分か

  • 在宅勤務や拠点間接続をするなら、IPsecやL2TPなどVPN機能が標準搭載されているかを必ず確認。
  • ファイアウォール機能、フィルタ設定、ログ取得など、不審な通信をきちんと見える化できるかも重要。

ファームウェア更新とサポート体制

  • セキュリティを考えるなら、定期的なファームウェア更新が提供されているメーカーかどうかはかなり大事。
  • ヤマハなら、長期運用前提でアップデートやドキュメントが整っているので、在宅+業務用途でも使いやすい。

ネットワーク設計の拡張性(VLAN・マルチセグメント)

  • 「仕事用PC」と「家族のスマホ・ゲーム機」をネットワーク的に分けたい場合、VLANやセグメント分割に対応していると安心。
  • 仕事用LANだけをVPNに通す、IoT機器だけ別セグメントに隔離する…といった構成が取りやすい。

IPv6・プロバイダ接続方式への対応

  • フレッツ系や各社のIPoE/IPv6接続方式に正式対応しているかをチェック。
  • 「IPv4 over IPv6」を使う場合もあるので、将来の回線変更を見越しておくと、買い替え頻度を減らせる。

設定のしやすさ・運用のしやすさ

  • GUI(Web設定画面)だけである程度完結できるか、それともコマンド設定前提かを確認。
  • ヤマハはGUIもあるけど、設定ファイルをテキストで管理できるので、一度覚えるとバックアップや再現が楽。

価格と「何年使うか」のバランス

  • 家庭用ルーターより初期費用は高くなりがちだけど、3〜5年単位で安定運用できる前提で考えると、トータルでは安いことも多い。
  • 在宅勤務で業務VPNを通すなら、「トラブルで仕事が止まるリスク」も含めてコスパを考える。

Wi-Fiルーターの盲点

うさちゃん
うさちゃん

どうしてもWi-Fi環境の中でお仕事をされる方のために、Wi-Fiルーターの弱点につながるポイントだけを載せておきます。

WPA と WPA2 の違いざっくり

  • WEP … もう完全にアウト。数分〜数十分で破られるレベル。使っていたら即変更レベル。
  • WPA(TKIP) … WEPよりマシだけど、古くて脆弱性も多く、今となっては「要注意」扱い。
  • WPA2(AES/CCMP) … 現在の標準。設計そのものはまだ十分強力。
  • WPA3さらに強化された新世代。今買うなら対応ルーターを選びたい。

侵入時間のイメージ(※あくまで概念的な話)

  • 「12345678」「password」「abcd1234」みたいな
    辞書に載ってそうな8〜10桁のパスワード
    → 「短時間〜数時間で破られる可能性」が十分あるゾーン
  • 「u-sa2024」「Tokyo2025」みたいな
    単語+数字をちょっと足した程度
    → 頑張る攻撃者なら現実的な時間で攻められるゾーン
  • Da!3R_9xjiy2zY8k」みたいな
    ランダム 16〜20 文字以上(大文字小文字数字記号ミックス)
    → 個人レベルの攻撃では現実的にほぼ無理なゾーン
うさちゃん
うさちゃん

同じ WPA2 でも、パスワード次第で「数分〜数年」くらい安全性が変わるというイメージでOKです。

まとめ:在宅勤務=会社のLANが家に伸びてきている

在宅勤務が増えた今、自宅ネットは「ただのWi-Fi」ではなく 企業の入り口 です。

  • LAN分離
  • 業務用Wi-Fi
  • ヤマハルーターの強力なフィルタ
  • WPA3+MAC許可制
  • もしものためのサイバー保険

この5つを揃えるだけで、在宅勤務の安全性は大きく変わります。

うさちゃん
うさちゃん

うさの家のように、“おうちオフィスLAN”を作って守りを固めることが、これからは当たり前の時代。

ねこちゃんのように「知らなかった…!」という方も、今日から少しずつ整えてみてくださいね🐰✨

ねこちゃん
ねこちゃん

ねこは在宅ワークではないので、今まで通り過ごしていきたいと思います。

使用機器

うさちゃん
うさちゃん

YAMAHAの機器の設定はネットに情報も多いですし、公式サイトにも設定方法が豊富にあるのでネットワークの知識が少しあれば楽に設定できると思います😊

ヤマハルーター NVRシリーズ

ヤマハ 業務用Wi-Fiアクセスポイント

スイッチングハブ